書物そのものは、君に幸福をもたらすわけではない。ただ書物は、君が君自身の中へ帰るのを助けてくれる。
– ヘルマン・ヘッセ –
こんにちわ、STAFF-Bです。
多読をするうえで、速読は必須だろうか? というのが本日のテーマです。
たくさんの本を、短時間で読む上では、速読が出来て損ということはありません。
ただ、速読に関して言うと周りの方々は「本当に読んでいるの?」という意見をお持ちの方
もいると思います。
読書 習慣化 速読の結論
では、ゆっくり読めばいいのか、というとその場合、読書量という量の問題にぶつかります。
私は、読書が趣味で多読しますが、結論は、「どちらでもいい」と思っています。
読書 習慣化 速読とは
この考えに至ったのは、そもそも「読む」ということを考えたことにあります。
「読む」とはなんでしょう?
読んだ内容を覚えることでしょうか? それとも、右から左へ頭へいれて流すことでしょうか?
昔と違い、人間が文字に触れる時間は圧倒的に増えたのではないでしょうか。
その中で、最近はインターネットの発達で読書もだいぶ変わってきました。
具体的な例でいうと、物理的な本という印刷物だけでなく、最近ではインターネットですぐ配信されてきて手元にある携帯電話で、オーディオブック聞く(読める)時代になったことも読書の変化の一つでしょうか。
ではこの耳で読むということは、本を聞いていることになりますが、読むことになるのでしょうか?
読書 習慣化の読むとは
私が考える「読む」とは、目でも耳でも手でも情報を自身(頭)に入れ込み、必要な箇所のみ残して、あとは忘れたり、アウトプット(口や手で他の人に伝えたり)することだと考えています。
この一連の流れで情報が自分の中に「こびりつく」ことにって自分の言葉が生まれたり、とっさの際にボキャブラリーとして自分を高めてくれるものになると考えています。
これが読書のメリットでもあると思います。
読書 習慣化の本のメリット
また、「本」という形をとったもののメリットは、他人(著者)の経験や頭の中の物語を見せてくれるため自分では閃かなかったアイデアや思想に触れることができることでしょう。
ノンフィクションであれば、経験を擬似体験することもできることでしょう。
こうしたメリットを元に、時代にあった読書スタイルを築いていくことが読者側に求められることだと思います。
この時代、圧倒的に情報量が増えているため量で勝負するか質で勝負するか、また情報を蓄えて分析することに力を注ぐかは、まさしく読者側に問われている課題だと思います。
読んだとしても読んだ本を思い出せないこともあるでしょう。
こうした時に、思い出せる工夫をしたり読書感想を一言でも残しておいたり、気に入ったフレーズを書き出しておくというのも自分の人生を豊かにすることだと思います。
速読かどうかというのは二番目の話で、要するに読書が楽しめるならば私は速読かどうかはあまり問わないと思っています。
遅い人は遅い人なりに、速い人は速い人なりに読書を楽しむ「スタイル」を貫くべきだと思います。ただ、読書が嫌い、という場合にはやはり言葉の深淵を楽しむことが少なくなるとおもうので、楽しめるだけの幅を持つ意味でも、読書を習慣にすることをオススメしたいと思います。
IT-POP スタッフBです。
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