こんにちは、STAF-Bです。
今日は、正月からいままで読んだ小説の中で楽しかったもの、そしていま続きを心待ちにしている作品の紹介です。
その作品は、「オーバーロード」!です。
この作品には、時間を忘れて没頭させてくれる一気読みの楽しさがあります。
丸山くろがねさんの著書ですが、私は最近になって知りました。
アニメから入って途中から原作を読みましたが、それでも最新刊まで一気読みしてしまいまいした。
通常のファンタジーと異なり、まるで魔王のような対応が面白いのかもしれないと感じたのですが、「魔王があまりにも一般人すぎる」ところに共感を覚えるのかもしれません。
オーバーロード 14巻 レビュー
そんな魔王こと主人公のアインズ・ウール・ゴウンの部下達(NPC)との関係性が面白い!
NPCは皆、自分の主人であるアインズ・ウール・ゴウンが絶対なる支配者として信じて疑わないが、実は一般人のために策略や計略といったものの全てが勘違い(いい方向に)されていき、対応が凄惨になっていきます。
勘違い×勘違いの行き着く先が、予想の斜め上をいくため読んでいても楽しい展開を与えてくれます。
そんなアインズ・ウール・ゴウンが求めるのは定期的に語れていましたが、14巻(2021年2月時点最新)で、敵対する国の王子との会話の中で、アインズ・ウール・ゴウンは明確に言葉にして語ります。
「人であろうとなんだろうと求めるのはやはり幸せ、なんじゃないかな?」
〜略〜
「当然じゃないか?私の大切な者たちが幸せになるためなら、それ以外の者などどうなろうと構わない。君だって自国の民の幸せと引き換えに他国の者たちが苦しむとしたらどうする?幸せを諦めろ、と言うのかい?」
アインズ・ウール・ゴウンは、この世界では永遠の命があるとされる存在です。
そんな彼が求めるものが正しく一つの真理を描いています。
自分と自分の大切な者を守るために手段を問わず、絶対の力をもってなお妥協を許さないその姿には、「優しい支配」という言葉が似合います。
対応や部下のNPC達があまりにも惨たらしい対応が多いために勘違いしてしまいますが、アインズ・ウール・ゴウン自体はとても優しい支配者の発想をもっていることを感じさせる一冊でした。
そして最新刊では、あの王女の行方がわかります。
アニメで描かれていなかったその後、そして唐突に幕を閉じる平和とその先にある静寂がもたらす一つの平和の形が描かれています。
次の15巻が楽しみですね。
IT-POP スタッフBです。
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