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【高橋哲夫著 首都感染】を読み終えて、日本の未来を考える

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ラノベから学び
Book Review
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こんにちは♪
今日はスタッフBで紹介されていた「首都感染」を
読書後の感想記事です。

フィクションで描かれたその先に想像力を働かせて、今からどのような新時代が来ても良いように備える〜

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はじめに

話題の高橋哲夫著、首都感染が面白いのは約10年前の作品で、予言の書と呼ばれるぐらいにコロナ渦を連想させる内容にあります。
作品に登場する致死率60%のウイルス作中のパンデミックはフィクションですが、コロナ渦においては単なるフィクションと思えないほどリアルです。
読むタイミングがコロナの発生前か後で、純粋に読み物として楽しめるフィクションか、アフターコロナを考えさせるヒントにもなると思われます。

話の筋は、弱毒性のウイルスが蔓延してその後パンデミックが起こり、強毒性の感染症が発生するもののワクチンや治療薬の開発により終息するというものです。

作中ではロックダウンが行われたり、日本は空港を閉鎖して入国による感染を防ごうとします。
一般的に、ウイルスは感染拡大と変異に伴い、弱毒化しながら生存率を上げようとするといわれています。
これは宿主が死んでしまっては生存できないウイルスの性質によるもので、現実のアフターコロナも弱毒化して他の風邪ウイルスのような存在になると考えられます。

現実世界との対比

首都感染が現実に予想されるシナリオと異なるのは、弱毒化すると人類が油断したところで、60%という高い致死性のウイルスが現れることです。

厳密には作中のはインフルエンザウイルスなので、コロナウイルスとは異なりますが、感染性で人の移動や行動によって広がる点は共通です。
首都感染はタイトルのように、首都を封鎖して感染拡大防止を図りワクチンあるいは治療薬ができるのを待つ守りに入ります。

経済的な打撃が避けられないことから、政治家にとってはかなり大きな決断ですが、方向性を決めて見事なリーダーシップを発揮するのが魅力です。

勿論、国民にとっても影響は計り知れませんし、現実に置き換えて考えれば1ヶ月2ヶ月と時間が経過するごとに不安が増すはずです。
しかし政治家が責任を明確にして舵取りをしたからこそ、国民は信じて首都封鎖を受け入れらえたわけです。

現実のコロナ

現実のコロナ渦では、リーダーシップに欠けていると感じさせたり、何処か見通しが甘く希望的観測で判断している政治家が多いように感じられます。

新型コロナウイルスは皮肉にも、人間の本性を引きずり出したり、誰が真の責任感やリーダーシップを持つかを暴こうとしているかのようです。

首都感染は最終的に希望を感じさせるポジティブな終わり方をしますが、設定や展開が都合良くでき過ぎなのは否めないところです。
肝心なのは読み終えて安心したり満足するのではなく、現実に目を向けてアフターコロナを考えることでしょう。

アフターコロナを考える

アフターコロナは生活様式が大きく変わることを前提に、新しいあり方をデザインする必要があります。
既に生活様式の変化は起こっていますし、変化に適応できない人は社会的な評価が変わることになりそうです。

例えば正しくマスクを着用できない人は白い目で見られますし、軽率にも大人数で会食をしようものなら、やはり白い目で見られることになります。

マスクも感染予防率が100%ではない以上、お互いを尊重して誰もがマスクを正しく着用することが肝心です。
人と人の接触においてマスクを着用するのは、相手に対して見せる礼儀の基本ということになります。
ウイルスの弱毒化やワクチン接種の接種率上昇により、やがて新型コロナウイルスは収束するものと予想されます。

アフターコロナの世界ではマスクの常時着用は不要になりますが、手洗いなどの衛生的な生活習慣は、コロナ渦と変わらず残ることになるでしょう。

アフターコロナの世界

自由な外食や旅行が楽しめるようになり、人々は活発に行動し始め再び経済に活気が戻ります。
首都感染では殆ど言及されていませんが、アフターコロナによるウイルスの収束後も経済的な爪あとは残ります。

その爪あとの程度は、収束までの期間ととってきた感染拡大防止策の経済に対する影響次第でしょうが、数年単位のダメージが置き土産になりそうなのは確かです。

日本の今と新型コロナウィルス

日本の今は新型コロナウイルスの蔓延と、政治による経済の制限によって、雇用や収入の不安定さが人々に迫っている状況です。
感染のやり玉に挙げられる飲食店は、時短協力金などの支援で生き延びられますが、あまり支援が受けられない業種の人は厳しい状況下で生き残りを図ることになります。

首都感染のように、大胆な政策で団結して一気に収束を目指すことができたとしたら、今のような状況にはなっていなかったでしょう。
とはいえ結果論をあれこれと考えても建設的ではないので、現状から生き延びる方法の模索と収束後を見据えた準備をするのが得策です。

収束のタイミングは国によって異なると思われますから、日本で収束しても海外ではまだ新型コロナウイルスが残ることはあり得ます。
つまり、輸出や航空業界が復活するまでには時間が掛かり、他の業種に遅れる形で回復することになるでしょう。
医療業界には疲弊が残り、赤字で経営難に陥る病院が出ますし、不動産や建築業も無視できない影響を受けることになります。
予測は予測ですが、

これらから導き出されるのはフィクションで描かれたその先に想像力を働かせて、今からどのような新時代が来ても良いように備えることにありそうです。

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